Ubuntu 22.04 LTS Docker環境でStable DiffusionのWebUIをインストールする手順について詳しく解説する。
動作環境
この手順を実行するための動作環境は以下の通りである。
- OS: Ubuntu 22.04 LTS
- GPU: RTX3060
- メモリ: 32GB
- ストレージ: 2TB SSD
UbuntuにNVIDIAドライバのインストールやGPU対応のDocker環境の設定方法についてはここでは割愛する。詳細は別の記事を参照してほしい。
Stable Diffusion WebUIのインストール
Stable Diffusionをインストールするために、以下のコマンドを実行する。今回インストールするのはAUTOMATIC1111版のStable Diffusionである。
1. 必要なパッケージのインストールとリポジトリのクローン
まず、必要なパッケージをインストールし、Stable Diffusionのリポジトリをクローンする。
sudo apt install git python3.10-venv libstdc++-12-dev
git clone https://github.com/AbdBarho/stable-diffusion-webui-docker.git
2. 初期設定
リポジトリをクローンした後、以下のコマンドで初期設定を行う。今回は、tags/8.1.0
を使用するが、必要に応じて別のバージョンを使用することも可能である。
cd stable-diffusion-webui-docker
git checkout tags/8.1.0
3. モデルのダウンロード
次に、以下のコマンドでモデルをダウンロードし、初期データを整える。
docker compose --profile download up --build
4. ビルドと起動
モデルのダウンロードが完了したら、以下のコマンドでビルドと起動を行う。
docker compose --profile auto up --build
コマンド実行後、以下のメッセージが表示されたら起動は完了である。
Running on local URL: http://0.0.0.0:7860
Webブラウザでのアクセス
起動が完了したら、ローカル端末のWEBブラウザから以下のURLにアクセスすることで、Stable DiffusionのWebUIに接続できる。
http://localhost:7860/
これでDockerを使用したStable Diffusionの起動は完了である。
まとめ
Ubuntu 22.04 LTS環境においてStable Diffusion WebUIをDocker Composeを使用してインストールする方法を解説した。
手順に従って進めることで、簡単にStable Diffusionをセットアップし、利用することができる。
必要に応じて、モデルの導入やバージョンの変更などを行い、最適な環境で生成AIを活用することができる。