Ubuntu 22.04 LTS環境でDifyをDocker Composeで起動する方法
Ubuntu 22.04 LTS環境において、生成AI管理プラットフォームであるDifyをDocker Composeを使用して起動する方法について解説する。
動作環境
この手順を実行するための動作環境は以下の通りである。
- OS: Ubuntu 22.04 LTS
- GPU: RTX3060
- メモリ: 32GB
- ストレージ: 2TB SSD
Difyのインストールと起動
Difyは、ワークフローやRAGを使用した生成AIの管理プラットフォームであり、以下の手順でDockerを使用して起動することができる。ただし、実際に使用するためには、OpenAIやAzure OpenAI、もしくはローカルで動作させているOllamaの環境に接続する必要がある。
1. Difyのクローン
まず、GitHubから最新のDifyをクローンする。
git clone https://github.com/langgenius/dify.git
2. Docker環境への移動と設定
クローンしたDifyディレクトリのdocker
ディレクトリに移動し、.env.sample
を元に.env
ファイルを作成する。
cd dify/docker
cp .env.sample .env
3. Docker ComposeでDifyを起動
以下のコマンドでDifyを起動する。Difyのdocker-compose.yaml
は、ローカルのポート80で起動する設定になっている。
docker compose up -d
必要に応じて、ログを表示してエラーが出ていないかを確認する。
docker compose logs -f
Difyの初期設定
Difyが起動したら、ブラウザでhttp://localhost/
にアクセスし、初期のインストール作業を行う。
- Difyの初期画面で「メールアドレス」「アカウント名」「パスワード」を登録する。
- Difyの起動が完了したら、設定画面で時刻設定を
Asia/Tokyo
(日本標準時)に変更する。
モデルの設定
Difyの起動後、設定画面からOpenAIやAzure OpenAI、OllamaのAPIキーやエンドポイントを設定して、モデルを使用できるようにする。
Dify アップデートの方法
Dify をアップデートするには、以下の操作を実行する。
Dify ソースコードのディレクトリに移動して、最新のコードを取得する。
取得後に docker ディレクトリに移動する。
cd dify
git pull origin main
cd docker
Docker コンテナを停止して更新を実行する。
docker compose down
docker compose pull
Dockerの更新が終わったら Dify を起動する。
docker compose up -d
まとめ
Ubuntu 22.04 LTS環境でDifyをDocker Composeで起動する方法について解説した。
この手順に従えば、生成AI管理プラットフォームであるDifyを簡単にセットアップし、効率的にAIモデルを管理することができる。