システムの移設を行う場合、旧環境の設定資料が正しく管理され最新の状態になっていれば仕様に従い移設すれば良い。
ただ、多くの場合には「すでに前任者がいない」「繰り返しの更新で書類と設定があっていない」ということが発生する。
この場合、実際に動いているシステムのファイルと新規システムの設定ファイルの差分を見つけ出すこととなる。
旧環境と新環境の2つのディレクトリで、ファイルの差を確認するには diff を使用することができる。
単純なディレクトリの差分比較
単純に比較するなら diff を使用する。
diff -rq --speed-large-files dir1 dir2
オプション | 備考 |
---|---|
-r | 再帰的にサブディレクトリを比較 する |
-q | ファイルが異なるかどうかだけを出力する |
--speed-large-files | 大きなファイル、細かなファイルがある場合に指定することで効率化できる |
-s | 2つのファイルが同じ時にも結果を表示する |
差分が確認できたら 再度 diff をファイル単位で実行することで設定の差を目視することができる。